六送会 [7代・最強クラス6の4]
六年生を送る会が終わった。
例年行われてたゲーム集会がなくなり、各学年ごとの出し物のみとなったが、これがよかった。送る側も送られる側も実に立派な態度だった。
各学年が準備していた出し物の多くは、卒業生がかつて歌ったものばかり。クラスのこの中には、歌や呼びかけを聞き、涙している子もいた。雰囲気に酔っている涙とは違う。その横顔を見て、思わずじんと来る。
各学年の出し物はどれもよかったが、歌声・態度共に、6年生がダントツによかった。昨年度の送る会での「有り得ない姿」から考えると、本当に成長したのだと思う。自クラスから出た代表のあいさつも、マイクなしにもかかわらず本当に立派だった。
唯一よくなかったのは、入場で小走りになってしまったこと。いや、マラソンに近い(笑)。「周囲に合わせる」こと同様、「周囲に流されない」ことも覚える必要があるだろう。卒業式前に育ちも課題も見えた。
基礎の時間 [7代・最強クラス6の4]
行事に追われると、普段の学級経営が荒くなる。
あいさつの声、取りかかりのスピード、本を読む際の声のボリュームなど、ずっと取り組んできたことさえ、あっという間に落ちていく。
・シッカリと声を出す
・集中して課題に取り組む
・時間内に終える
これらを残り2週間の重点課題として据え、授業を組み立てていく。
具体的には、毎日60分ほどの「基礎の時間」を設け、継続的に取り組ませていく。
・6年生の全漢字181(採点を含め20分)
・音読・呼びかけ練習、作文(15分)
・算数プリント(15分)
・歴史プリント(15分)
15分モジュールを4セットやる感じ。今までに取り組んだことのない時間設定だけに、どうなるか楽しみである。
残りの活動 [7代・最強クラス6の4]
授業参観でのミニコンサート、5年生との交流バスケットボールを終えた。
残る活動は、
・思い出づくり(寄せ書き?)
・ラケットベース大会
・組み立て体操リローテッド
・42.195㎞リレー
の4つ。ちょっと盛りすぎではないかというくらいのボリューム。
自分たちで企画し、運営する・・・・これが今学期のそうごうのテーマだった。残り時間はわずかだが、最後までやり遂げ、有終の美を飾ってほしい。
休息の日 [7代・最強クラス6の4]
今日から本格的に卒業式練習開始。
昨日の学習参観の影響か、朝からやけに子どもたちがしっとりとしている。行事の成功が心を成長させたかな・・・・と甘く見ていたら、2時間目の卒業式練習のとき、様子がおかしい。体調不良者続出、いつもの声が出ない、練習に対する気概が全く見えない。ここしばらく見なかった低調ぶり。
とはいえ、意識が欠けている感じではない。気が抜けてしまって脱力してしまっている感じだ。こういうときは、力の指導をしても無駄。割り切って「今日は頑張りすぎた昨日の反動が出ている日だね。明日からまた頑張ろう」という話をした。
4時間目、サッカーを終えた辺りから調子は良くなってきたが、芯の部分に力が入らない感じ。結局、終わりまで「しまらない」日であった。
さて、明日はどうなるかな。
ミニコンサート [7代・最強クラス6の4]
ミニコンサートは大盛況だった。両親でいらした方も多く、音楽室は満員御礼。リラックスムードでいた子ども達も、さすがに緊張しているようだった。
そこで急きょ声出しを行う。「ともだちはいいもんだ」の一節を歌う。うん、大丈夫。歌声を聴き、そう確信した。
発声練習で「猫とアヒルが力を合わせて皆の幸せを~♪」、曲紹介でダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」など、うちのクラスらしい笑いの要素を取り入れつつ、基本的にはまじめに成長した姿を見せる・・・練習の様子からは、もっと固くなるかなぁと想像していたが、意外とリラックスしてコンサートに臨んでいたように思う(笑)。
ピアノが途中止まったり、夢を間違えたり、曲紹介のときに笑いが止まらなくなったり、ハプニングも多かったが、それも含めいいコンサートだった。最後のサプライズでは、保護者の方も子どもたちも泣いていた。私も泣きそうになった。
最後の学習参観が終わった。残り13日。最後まで彼らを成長させることを考えよう。
3月 [7代・最強クラス6の4]
いよいよ3月。
あーすればよかった、こーすればよかったという後悔の念に襲われる時期であるのだが、今年度は不思議なくらい焦りが少ない。決して諦めているわけではない(笑)。
残りの日々でできることをやる。これだけである。
昨日は、ある子が「海の命」の主題について作文を持ってきた。いつも締め切りを守らないツワモノなのだが、今回はなんと6枚書いてきた。内容も実にいい。子どもたちの中にも有終の美を飾ろうという意識があるのかもしれない。
最後の校外学習 [7代・最強クラス6の4]
金曜日は校外学習。この時期に? しかも天気予報は雨・・・・仕方がないとはいえ、朝から心は沈む。
ところが、学校に着くと、7時30分前だというのに子ども達のあいさつの声が聞こえる。遠足に行く同級生のためにあいさつ運動をやっているとのこと。その心意気に打たれた。彼らの心の成長がただただ嬉しかった。
風は強かったものの、幸い遠足に影響する雨は降らなかった。いくつかトラブルもあったとはいえ、個人的には子ども達の成長を強く実感した校外学習であった。
来週から3月。残り三週間。
鍛える [7代・最強クラス6の4]
昨日、素晴らしい姿を見せた翌日。魔法はまだ解けていない。こういうときは一気に伸ばしていきたいところだ。
金曜日は遠足なので、今日は少し厳しめに指導を入れる。
・オルゴールづくり
・ウォールポケットづくり
・先生方への感謝の手紙
・作文「海の命」
・漢字ドリル
5つの課題が締め切り間近。約束では2月中ということだが、計画的学習ができない子は厳しいだろう。言い訳をされないよう、朝からツッコミを入れておく。退路を断つ指導である(笑)。月曜日には全員が課題を終わらせるという選択をさせた。週末に必死で努力してくるだろう。
それ以外にも局所的にチクリチクリと刺していく。
サッカーの準備、給食当番、掃除の仕方、授業意欲など・・・・今まで積み重ねてきたものをつなげていくような声かけをした。「つながり」を意識しなければ、積み重なるものはないという話。
6時間目は、なぜか組み立て体操(笑)。冬のこの時期に組み立て体操をやっているクラスはまずないだろう。この忙しい時期に、すごい歴史的実践かもしれない。誰も真似をしたくないという点で(笑)。しかし、やるからには学びを用意したい。
そこで、ここでも「つながり」を意識。組み立て体操とミニコンサートは別物なのか。意識次第で学びはつなげられる。直接は語らなかったが、伝わっただろうか。練習後半の動きは良かった。個人もクラスも今、鍛えモードの最中。
やっと [7代・最強クラス6の4]
最後の学習参観は、今まで学級でうたってきた歌のミニコンサートを行う。氣の抜けた練習をして注意されること数知れず。この辺りが限界かな、と半分思いかけていた。
しかし昨日、思いがけない子ども達の変貌を見た。3時間目、他クラスの授業を終え、教室に戻ろうとすると、へたくそな「YELL」の2部合唱が聞こえてくる。それと一緒に「カントリーロード」、「手紙」、曲紹介の声まで聞こえる。要するに、自主練習をしていた。授業終わりの休み時間にもかかわらず、である。
子ども達のこういう動きは、今まで何度かあったが、全員が動くことはなかった。今回は、一人残らず全員が動いていた。教室をちらっと見て、職員室に引き返すことにした。今、この子たちは教師を必要としない授業を初めて行っているのだと思ったから。
20分後、教室に戻ると、「もう時間だよ、なんでみんな立ってるの」とみんなに伝える子がいる。チャイム着席を徹底している私に叱られると思ったのだろうか(笑)。着席しようとする彼らを手で静止し、しばらく全体練習の動きを見守ったのだった。
練習後、「多くは語らないけれど、わかる人にはわかるはず。やっとミニコンサートが君たちのものになってきたね」と伝える。目を見れば、私の思いが伝わったことがわかる。ミニコンサートまであと4日になったが、これからが一気に伸びるとき。
恥を知れ [7代・最強クラス6の4]
当たり前が当たり前になっていかないのは、恥の意識が欠落しているから。
できないのは恥ずかしい。できないのはおかしい。
恥じらいは過ぎれば害悪となるが、なければ「識」が失われる。内面に倫理が育っていない場合、関係に意識の改善を求めるのはやむを得ないこと。
恥を知れ!