考え続ける [2020ことばの魔法]

SUPERCARの「Fairway」という曲は、自分にとって大切な一曲です。

学生時代に出会って以降、古いアルバムを見返すように、定期的に聞きたくなる、そして、イントロがかかった瞬間に、「青い感情」が蘇ってくる…そんな曲です。「青春とは、反復概念である」とは、哲学者・永井均の言葉だったでしょうか。

Futurama

Futurama

  • 出版社/メーカー: キューンミュージック
  • 発売日: 2000/11/22
  • メディア: CD
さて、学校再開以降、分散登校のため授業時数が少ない、さらに単位時間が45分ではなく30分(!)という日程のため、どうしても授業が駆け足になってしまっています。
そこに、子どもたち相互の話し合いができないという条件が加われば、どうしたって授業は知識注入型に傾倒していきます。
例えば、理科の授業。
生活体験を想起させ、そこから問いを見出し、予想の交流→実験方法の確認→実験→結果の確認→まとめ…という手順を踏むことが多いのですが、今は、はじめに「ものが燃えると酸素が使われ、二酸化炭素が増える」という結論を提示し、実験の仕方を説明、どういう結果が出たらそれが検証できるかを確認、教師による実験によりそれを検証…という手順で進めることが大半です。
この授業は、あらかじめ決まったレールに子どもたちを乗せるため、試行錯誤や紆余曲折が少ないです。ゴールが約束された安心な航路です。
「分かりやすい!」という子も多いのですが、さて、この授業でほんとうに子どもたちに力を付けることができるのだろうか、と考えてしまいます。
自分が描く、目指すこども像と授業の在り方が乖離している。それを強く感じるのです。
Fairwayには、次のような歌詞があります。
安心を買った どうしてか心を売って 買った気がしてたら 
安心はどこか退屈と似てた そんな なぜ?に撃たれていた
制約多い現状の中で、どんな授業をすればよいのか、という問いに対する答えは明確ではありません。
でも、どこか「退屈」にも似た授業を打破するためには、少しでもましな授業を考え続けることしかないのだと思います。



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