分からないこと・間違えること [2020ことばの魔法]
社会の授業でのことです。今日は、中大兄皇子が目指した天皇中心の国づくりについて話をしていました。
中国の王朝名が唐に変化したことに気付いた子が唐突に、「かりんとうと何か関係があるのですか?」と発言しました。(その子は国語で「統括型」を教えた際も、「トンカツ型」を連呼していました。音に対する感性が鋭いのです)
かりんとうの「とう」は、砂糖の「糖」であり関係はないことを伝えた後、「唐揚げ」や「唐辛子」の唐は、中国の唐と関係があるという話をしました。ただし、どちらも「唐」の時代に由来する食べ物という意味ではなく、今でいう洋風に近いニュアンスであることを伝え(唐草模様、唐傘など)、中国とのかかわりが日本にとっていかに深く・影響の大きいものであったかを掘り下げることができました。
子どもの発言を取り上げ、そこから授業を展開していくこと…教師にとっては常に心がけていたいことですが、いつも思うように着地させていけるわけではありません。実感的には、成功1:失敗9という割合でしょうか。
分散登校も3週目末で、やっと授業中の空気があたたまってきました。とはいえ、まだ緊張感の抜けきらない状態です。不安の多い子達のためにも、分からないことや間違えることが安心してできる雰囲気づくりを心がけていこうと思います。
そんなことを思いながら帰宅をし、久しぶりに再読したのが宮川ひろさんの「しっぱいにかんぱい!」です。
2020-06-19 21:39
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