再会 [6代・強い絆6の2]
8年前の教え子と再会する機会があった。
夏休みからずっと楽しみにしていたことだったが、想像していた以上に再会を喜んでいる自分に驚いた。
思えば、教師としての自覚を強く感じさせてくれたのが、初めての卒業生である彼らである。
そんな彼らがもうすぐ成人する。
成長したねという気持ち半分、何も変わらないなという気持ち半分。
教師という道を選んで本当に良かったと心から思った。
明日から2学期が始まる。
頑張ろう。
時は流れていても 何も変わらない
うれしい [6代・強い絆6の2]
懐かしの伊勢原文化会館へ。
初めて持った卒業生がいよいよ高校生になる。教え子の一人が、最後のコンサートに声をかけてくれたのだ。
吹奏楽の世界のことはあまりよく知らない。が、3年間かけてきた思いが伝わってくる素晴らしい演奏だった。
良い友に恵まれた。
良い師に恵まれた。
良い環境に胡坐をかかず、きちんと努力してきた。
そういう人にしか出せない空氣があった。
演奏会終了後、「思いがけない再会」もいくつかあった。
(たった3年前の話だというのに、隣のクラスの子の名前がぱっと出てこない。まずいなぁ・・・)
だんだんと大人に近づいてくる彼や彼女ら。
それを嬉しく思えるようになったのは、自分が年を取ったからだろうか。
年を取ったことを実感しつつ(笑)も、ともかく氣分がいい一日。
嬉しい訪問 [6代・強い絆6の2]
放課後、学年会をしていると、「かわいいお客さんが来てますよ~」と呼び出される。
去年の卒業生だった。試験前であったにもかかわらず顔を見せてくれたことも嬉しいし、いろいろあるだろうけれど中学校生活を楽しんでいることも嬉しかった。
担任にとって一番嬉しいこと。教え子が成功することや夢を叶えることではない。自分の手を離れた彼や彼女らが幸せな今を送っていることである。それを実感した瞬間だった。
彼らと歌った「手紙」のメロディーが頭を流れる。
拝啓 この手紙読んでいるあなたが 幸せなことを願います
Keep on smiling!!
中学説明会 [6代・強い絆6の2]
6年生をつれて中学説明会に行く。
出迎えた生徒会の面々の中には、去年の卒業生もいて、声をかける。表情を見ているだけで中学校生活の充実ぶりが伝わってきた。
説明会の時、校長や生徒会のあいさつがある度に、うちのクラスの5名(残りの児童はもう一校の方へ行っている)が応援団のような声で「こんにちは!」と答える。5人なのに、会場全員分より声が大きく、会場がおおっとざわめく。よし。明日、思いっきり褒めてやろう。
伝達事項も順調に終わり、帰り、部活見学の時に去年の教え子達に会う。スポーツに打ち込み、健全な汗を流す姿にじんと来る。卒業生の幸せな姿は、元担任にとっては何よりも嬉しいものなのだ。
さて、もう一校の方はどうだったかな。
ありがとう [6代・強い絆6の2]
木曜日、卒業生の子から手紙が届いた。
郵便配達人は現学級の子。専門用語で「パシリ」というやつである(笑)。
・・・忙しい中学での毎日が書かれているだけなのだが、今、自分の場所を持ち、そこで頑張っているんだね、という感慨と、1年間生活を共にした同志も懸命に生きているという共感とで、じんと来てしまった。未だに当時の絆を大切にしてくれていることが何よりうれしかった。
つながりが自分を弱らせることもあれば、つながりが自分を引き上げてくれることもある。つながっている子ども達に救われた一日。