『虹いろ図書館』シリーズ [読書・映画・音楽]
◆題名+表紙情報から、内容の予想を試みてみました。
・なぜ「にじいろ」?
・「へびおとこ」って何者?
・いじめにより不登校になった少女が主人公?
・表紙の女の子が主人公?
・この子がにじいろ図書館で「へびおとこ」と出会うことで、不登校を克服してハッピーエンドを迎える?
・・・5分間ほどで思いついたのはそのくらいでした。
◆読後に読み返してみると、情報量が増えているので、同じものを見ても、見えるものが違います。題名+表紙からの予想読み→読後の読み返しは、読書体験による世界の変化が実感できる、おすすめの読書法です。
・「へびおとこ」と言えば見世物小屋。見世物として好奇の目で見られる存在の暗喩。題名読みの時点で気づきませんでした。
・表紙絵をよく見ると、物語のキーアイテムがそこかしこに! 「ウォーリー」シリーズのように、じっくりと見入ってしまいます。
◆「へびおとこ」ことイヌガミさんのあだなの付け方が秀逸です。
読書好きならぐっとくる、「ショーネンヒッコー君」や『ドリトル先生シリーズ』をもじった「スタビンズ君」というあだ名がすごくいいですね。今、朝日新聞で連載中、福岡伸一さんの「ドリトル先生ガラパゴスを救う」を読んでいるところだったので、「スタビンズ君」という名前が出てきただけで思わずニヤついてしまいました。
そういう、読書好きをくすぐる仕掛けがたくさんある本です。続編の『虹いろ図書館のひなとゆん』もいい本ですが、私は断然へびおとこが好きです。
2021-09-07 03:04
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