綿の国星 [読書・映画・音楽]
春は長雨
どうしてこんなにふるのか さっぱりわからない
どうして急にだれもいなくなってしまったのか さっぱりわからない
だめだ ポリバケツのふたを あける力もないや
・・・大島弓子さんの漫画「綿の国星」の導入ページの言葉です。
物語全体に通底する詩情が昔から好きなのです。
でも、定期的に読み返したくなるのは、それだけではなく、文体のリズムが心地よいからなんだと先日気付きました。
楽器が定期的な調律を必要とするように、人間の心にも調律が必要だと私は思います。「綿の国星」のリズムは、読み返すたびに私の心を調律してくれている・・・そう思うと、いっそうこの物語への愛着がわきました。
2019-10-05 08:35
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