通勤読書5冊目 [長期研究時代]
5冊目。
電子書籍で読んだ。
竹田青嗣のフッサール、ヘーゲル解釈が色濃く感じられる現象学と弁証法理解。
そう感じるのは、自分自身も竹田氏に導かれてフッサール現象学の入り口に立ったから。
論旨が明確で大変読みやすかった。
新書1冊によくぞこれだけの内容を盛り込んだというくらいの意欲作。
その分、もっと具体的に展開してほしいという部分も多かったが、それはこれからに期待、というところだろう。
理想的ではあるけれども、現場の現実に立っていない。そう感じる部分がいくつもあった。
たとえば「超ディベート」。理念的には大変素晴らしいのだが、子どもの実態からは大きくかけ離れた提案だと思った。
「砂上の楼閣」「絵に描いた餅」というと聞こえは悪いが、現場の垢に塗れていないからこそ理念的な場所から提案できる。
これって大切なこと。
現場感覚で物事をとらえるのに慣れた自分には「新鮮」に感じた。
現場を離れた今だからこそこの本と出会えたのだろう。
教育哲学者という肩書だが、哲学にも多く言及するカタイ物言いにも好感。
苫野氏の別の本も読みたくなった。
2015-04-11 01:26
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