粛々と [2020ことばの魔法]
町の様子や空気が目に見えて変わってきました。テレビを見ていても、新型コロナウィルスに対する脅迫的な報道が減ってきたように感じます。6月までの自粛ムードが一転、うっかりすると台風一過の後の晴天のような心持になります。
でも、実際はそんなことはなく、いまだに足元は、綱渡りの綱の上にあります。恥ずかしながら、それを強く自覚させられるのは、クラスの子どもたちの様子からです。騒がず、静かな様子で、粛々と過ごしている・・・彼らの方が、鋭敏に危機感を感じ取り、適切な行動をできています。
通常通りに授業ができない、関係づくりが思うように進められない、放課後の消毒作業やプリント類の準備作業にどれほどの効果があるのか・・・と、口を開くと愚痴をこぼしたくなりますが、いつ・いかなる時でも担任が子どもたちのためにしなければならないことは同じ、自分の頭を使い、彼らのためにできることを粛々と行っていくことです。