もじもじこぶくん [読書・映画・音楽]
福音館書店の月刊誌「こどものとも」。
「こどものとも」、「こどものとも年中向き」、「こどものとも年少版」、「こどものとも0.1.2」と、
対象年齢に合わせて毎月複数冊出版されている。
絵本の半額以下の値段で、手軽に良質な物語に触れることができるステキな雑誌だ。
絵本ファンとしては、「こどものとも」シリーズをすべて購入したいところだが、我が家の場合は、家計が許してくれない。
仕方がないので、毎月特に気に入った1冊だけを買うようにしている。
今月購入したのは、「こどものとも年中向き」の一冊、きくちちき作「もじもじこぶくん」。
恥ずかしがり屋のこぶたのこぶくんが、勇気をふるってアイスクリームを買う話・・・
というたわいのない話なのだけれど、きくちちきの描く絵が実にいい。
上手い・下手を超越したところにある絵。
心をぎゅっとつかむような魅力ある絵。
自分の子供のように愛おしい絵。
そんな絵なのだ。
うちの2人の娘たちが好きなのは、アイスクリーム屋さんの看板に、たくさんのメニューが書かれているページ。
「今日はバナナ味がいいな」だの「チョコ味は私の!」だの、欲望全開でしゃべるしゃべる。
だからこそ、わにがアイスクリームを爆買いするシーンでは、本気で「ずるい!!」と怒る。
「そんなことをしたらだめだよねぇ」「ぶたさんが泣いちゃうよねぇ」と道徳を語りだす。
そんな子どもの姿を見ていると、この本は、絵も話も、彼女たちの世界に、ごく近いところにあるのだろうなと思う。
きくちちきといえば、この2冊がおすすめだったが、新たにもう1冊、人にすすめたい本が増えた。
2016-03-16 06:02
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