シャイニング

我が家のジャック・ニコルソン。

最近、すさまじい速度で言葉が開発されている。

「バカ・バカ・ベカ・ベカ！」

「どうだろう　わからないねぇ」

「たいへん　たいへん！」

「シュークリーム！」

耳で拾い集めた言葉をどんどん使っている感じ。

当然、最初ゲームは成立していないので伝わらない。

けれども、伝わっていないのは彼女に伝わっているようで、言葉の使用の仕方を少しずつずらしてくる。

ああ、これが学習なのだなぁ。

彼女とは、この１カ月で、ずいぶんコミュニケーションがとれるようになった。

藍里もそれを見ているせいで、言葉が早い。

これは、どうやらテレビを表現しているらしい。

「テービッ、テービッ」と藍里が叫んでいたら、美祈もマネをし始めた。

お姉ちゃんのまねばかりだったが、最近は逆のことも増えてきた。

我が家の言語状況は、ますます乱れていきそうだ。