作文指導 「限定」「抽象化」 [教材研究]

「4年生に委員会活動を伝える」文章を書かせている。

目的と対象がはっきりしている分、書きやすいかと思ったが、そうでもないらしい。

日本語としておかしい文章が量産されている。

構成以前に、正しい一文が書けないのだ。


たとえば、次のような文。

①記入するものは、ほうきやちりとりがきれいになっているかをしらべてカードに○か◎ か△でカードに記入をしています。・・・ 

委員の仕事は、フリースローのための玉入れを用意したり、ルールや人数、場所を考え各クラスに説明をしに行きます。・・・ 

③私たちは、福島への復興と学校内で役立てるためベルマークを集めています。・・・


主語と述語のねじれ、「たり」の用法ミス、並列する単語のカテゴリーミス、同一表現の重複など。

不備を上げたらきりがないが、逐一指摘しなければ、自分で推敲ができない。まだ誤りが「見えない」段階である。

重箱の隅をつつく指導は、労力多く、見返りが少ない。

けれども、1年に一度は必要な指導だと、最近再び思うようになった。

量を積ませることはもちろんだが、最低限の質は指導しなければならないのではないか。

 


今単元での指導のポイントは、「抽象化」と「限定」。

具体的に書く以前に、何を書くのかをズバリ決めさせる。それは主題の抽象化であり、書く場面の限定でもある。

物語のあらすじ、説明文の要約指導など、その都度行ってきたつもりだったが、「つもり」がいかに当てにならないかを痛感した。

さて、今週は作文週間。覚悟を決めて指導に臨まなければなるまい。

 


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