およぐひと [読書・映画・音楽]
およぐひとのからだはななめにのびる、
二本の手はながくそろへてひきのばされる、
およぐひとの心臓はくらげのやうにすきとほる、
およぐひとの瞳はつりがねのひびきをききつつ、
およぐひとのたましひは水のうへの月をみる。
萩原朔太郎の詩と同じタイトルがつけられた、長谷川シューへ―の新作絵本。
絵本作家の立場から描かれた3月11日。
「ごめん。まだことばにできそうもない。でも、なるべくはやくはなしてあげるよ」
主人公の男が、娘に言うセリフがあるのだが、さて、話せる日など訪れるのだろうか。
結論を保留され続けている人達は、現実にたくさん存在している。
「わかった。まつよ」という娘の表情がとても良い。
時間を空けて、もう一度読み直してみたい絵本。
2013-04-10 04:58
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