水晶 [読書・映画・音楽]

人間生活の中にある美しいものを、淡々とした口調で語る。

華美ではないけれども、深い味わいがある。

読者の成熟を待っていてくれる物語を書く。

それがシュティフターという作家の印象。

水晶 他三篇―石さまざま (岩波文庫)

水晶 他三篇―石さまざま (岩波文庫)

  • 作者: シュティフター
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1993/11/16
  • メディア: 文庫

「自然に根ざした人と人との共同」を志向しているけれども、賢治のように内向的ではない。

シェリングやノヴァーリスのように彼岸をまなざしてはいない。

久しぶりに「水晶」を再読。

「そうよ。コンラート」

兄を絶対的に信頼するザンナの言葉が深く深くしみる。

これほど美しく、そしてコーヒーが飲みたくなる(笑)物語は他にない。


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