2020ことばの魔法 ブログトップ
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ハードル [2020ことばの魔法]

「せっかく学校に来ているのだから、1時間に1度くらいは、発言する機会を作っていきませんか?」

この提案だけで子どもたちは変わりません。

「あいさつをできる人?」「(この問題文を)読める人?」「(九九等のやさしい計算が)できる人?」という小さな投げかけが端緒となり、徐々に発言のハードルが下がっていきます。

昨日は、分散登校のおとなしめのグループでの授業日でした。上記のような投げかけを4時間続けたところ、子どもたちが激変。「おとなしいグループ」という印象は誤りで、実は「猫の皮をかぶった虎の群れ」であることが分かりました(笑)。

大きなハードルを乗り越えさせるのではなく、無数の小さなハードルを乗り越えさせることによって変容を促す。大切な経験則です。(余談ですが、ここでふと浮かんだのが、忍者が跳躍力を付けるためのあの特訓です。昭和世代の昭和世代たる所以ですね。)

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振り返る [2020ことばの魔法]

書くことを日々の生活の中に位置付けていく。

今年度、クラスの子どもたちに繰り返し語っていることです。


語りは、容易に騙りへと変容します。

しかし、騙られたことの中に、「新たな自分の萌芽」が含まれることもあります。

なぜなら、人間は可能性の生き物ですからです。


語ることによって、今の自分を確かめ、

騙りの中に、新たな自分を感じる。

語り騙られることばが、彼らの血肉となるよう、ふり返りの伴走をしていきます。


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粛々と [2020ことばの魔法]

町の様子や空気が目に見えて変わってきました。テレビを見ていても、新型コロナウィルスに対する脅迫的な報道が減ってきたように感じます。6月までの自粛ムードが一転、うっかりすると台風一過の後の晴天のような心持になります。

でも、実際はそんなことはなく、いまだに足元は、綱渡りの綱の上にあります。恥ずかしながら、それを強く自覚させられるのは、クラスの子どもたちの様子からです。騒がず、静かな様子で、粛々と過ごしている・・・彼らの方が、鋭敏に危機感を感じ取り、適切な行動をできています。

通常通りに授業ができない、関係づくりが思うように進められない、放課後の消毒作業やプリント類の準備作業にどれほどの効果があるのか・・・と、口を開くと愚痴をこぼしたくなりますが、いつ・いかなる時でも担任が子どもたちのためにしなければならないことは同じ、自分の頭を使い、彼らのためにできることを粛々と行っていくことです。


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ハマチ [2020ことばの魔法]

新型コロナウィルスの流行に伴い、学校現場は感染対策に追われています。

感染の第2波、第3波を防ぐためには、環境を整えるのはもちろんですが、子どもたちに予防教育をすることが大切です。

堅苦しい指導では、頭で分かっても行動変容を促していくことができません。そこで、「伝え方の工夫」が必要となってきます。学校現場には「おかしも」「いかのおすし」等、覚えさせたい言葉の頭文字をとって印象的なことばにして意識付けを図るという伝統(?)があります。その伝統に則り、感染対策のあいことばを考えました。「ハマチ」です。

ハ・・・ンカチ

マ・・・スク

チ・・・健康ェックカード

小さな工夫ですが、効果はてきめんです。

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200607歴史学習の計画(夏休み前まで) [2020ことばの魔法]

文部科学省からの要請を受け、各教科書会社から「学習活動の重点化等に資する年間指導計画参考資料」が出されました。卒業学年を担任されている先生方は、さっそくご覧になったことと思います。

6月のこのタイミングで出したのが「迅速な対応」であったのかどうかについての議論はさておき、この資料、正直、あまり参考にならないと感じられた方が多いのではないでしょうか。従来の内容より2割減とした年間指導計画、その減じられたものに目をやると、大半が「単元のまとめを各家庭で取り組ませる」という工夫に終始しています(これを「工夫」と呼んでもよいのならば、です)。

単元導入の考える作業を予習として、作文やレポートなどのまとめの学習を家庭学習として課していくというスタイルを全ての教科で実践することを想像してみれば、それが荒唐無稽な案であることが分かるでしょう。出された参考資料に欠けているのは、学習を包括的に見るマクロな視点です。 また、計算上は8割の時数時間が確保できることになっていますが、授業時間の短縮(私の勤務校では、45分→30分)、健康観察や心のケアにかかる時間等も考慮すると、2割減どころではない!という実感があります。流行の第2波、第3波も懸念されていますので、実際には、従来の6割の授業時間で取り組むくらいの覚悟が必要でしょう。

そこで、今回、ひとまず夏休み前までの登校日数、授業時数から逆算し、全ての教科の指導計画を見直してみました。社会を例に考えてみます。

6年生の社会は、今年度より、公民→歴史→公民というサンドイッチ型で進めることになっています。個人的には、このやり方、とても興味深いと思っていたのですが、持ち上がりではないクラスで子どもたちの学習状況をつかめないまま、公民分野の学習課題に取り組ませるのは難しい(自分にその力量がない)ということで断念、従来通り「古代史からスタート、歴史の後で公民という学習方針」で進めることになりました。

具体的には、教科書に準拠する形で縄文時代から飛鳥時代までのプリントを作り、休校期間中に取り組んできてもらいました。資料を豊富に取り入れたプリントは、「分かりやすい」とおおむね好評だったのですが、「聖徳太子って人なの?」「漢字が難しくてよく分からない」「勉強なーんにもしてませんでした!」という声もあり、結局、復習を兼ねて、頭からやり直すことになりました。

6月の分散登校期間から夏休みの開始まで。どんなに詰め込んでも、社会に使える時数は25時間程度です(この25時間を捻出するために、他の教科の指導内容も大幅に縮減したのですが、それはまた別の話です)。

以下、「縄文時代から江戸時代までを25時間で終わらせる指導計画」です。

計画のポイントは、

単元ごとに、大きな問いを設定し、その大きな問いを中心として指導内容を整理したこと。たとえば、1国づくりへの歩み(縄文時代~古墳時代)は、「❶歴史を学ぶことの意義は何か、❷日本という国がまだない時代、人々はどのように暮らしていたのか。どのようにして、今の日本はできていったのか。」という風に。

②大きな問いに答えるために必要な知識を整理し、絶対に扱うこと(キーワード)、できれば扱いたいことを分類したこと。

NHKforSchoolの動画教材「歴史にドキリ」と連動させ、家庭学習しやすい形にしたこと。


先週、1時間目の授業を行いましたが、反応は上々、5分オーバーして35分かかったものの、今後の進め方の見通しをもつことができました。


社会

1国づくりへの歩み、2大陸に学んだ国づくり、

3武士の政治が始まる、4室町文化と力をつける人々

 

 

キーワード

 

◆資料集1 ★縄文時代と弥生時代

【キーワード】狩りや漁、採集、米づくり、竪穴住居、高床式倉庫

 

◆資料集2、3 ★卑弥呼

【キーワード】邪馬台国、古墳、前方後円墳、豪族、大王(おおきみ)、大和朝廷、渡来人

テスト「国づくりへの歩み」

 

◆資料集4 ★聖徳太子

【キーワード】摂政、十七条の憲法、冠位十二階、遣隋使、小野妹子

 

◆資料集5 ★中大兄皇子

【キーワード】中臣鎌足、大化の改新、平城京、律令、唐、租調庸、貴族

 

◆資料集5 ★聖武天皇、行基

【キーワード】大仏、東大寺、国分寺

 

◆資料集6 ★鑑真

【キーワード】鑑真、唐招提寺、シルクロード

 

◆資料集7 ★藤原道長

【キーワード】平安京、寝殿造、摂政・関白、太政大臣

 

◆資料集8 ★紫式部、清少納言

【キーワード】遣唐使、源氏物語、枕草子、かな文字、国風文化

テスト「大陸に学んだ国づくり」

 

◆資料集9 ★平清盛

【キーワード】武士、太政大臣、厳島神社、源氏、平氏、

源義経、壇ノ浦の戦い

 

◆資料集9 ★源頼朝

【キーワード】鎌倉幕府、鶴岡八幡宮、征夷大将軍、ご恩と奉公、御家人

 

◆資料集10 ★北条時宗

【キーワード】執権、元寇

 

◆資料集11 ★足利義満、足利義政

【キーワード】金閣、銀閣、書院造

レポート

◆資料集12 ★雪舟、世阿弥

【キーワード】水墨画、能、狂言

テスト「武士の政治が始まる」「室町文化と力をつける人々」

 

 

社会

5全国統一への動き 6幕府の政治と人々の暮らし

 

 

やること

 

 

◆決戦!長篠の戦い・資料集12 ★ザビエル

【キーワード】応仁の乱、戦国時代、キリスト教、南蛮貿易

 

◆資料集12 ★織田信長

【キーワード】安土城、鉄砲、楽市楽座、仏教の弾圧・キリスト教の保護

本能寺の変

 

◆資料集13 ★豊臣秀吉

【キーワード】大阪城、検地、刀狩、朝鮮出兵

 

◆資料集14 ★徳川家康

【キーワード】関ヶ原の戦い、朝鮮との交流、江戸城、江戸幕府

レポート

戦国の3武将について

 

◆資料集15・16 ★徳川家光

【キーワード】参勤交代、親藩・譜代・外様、武家諸法度、百姓、五人組、身分制度

 

◆資料集17

【キーワード】日本町、島原・天草一揆、絵踏、鎖国、中国、オランダ、出島

テスト「全国統一への動き」「幕府の政治と人々の暮らし」







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