意見を絞りたいときは [笑い]
意見が割れた時、説明を入れずに絞りこんでいく裏技がある。
「意見が3つに分かれましたね。では、1つに手を挙げてください。
Aだと思う人? 少ないのに手の挙げ方が立派ですね。当たったら、ハワイ旅行に連れて行ってあげます。
Bだと思う人? たくさんいますね。たくさんですが、当たったら大サービスで一人1万円ずつプレゼントします。
Cだと思う人? 5にんですか。賞品は特にありません。
念のためにもう一回聞きますよ・・・・」
正解はCである。子ども達は100パーセント答えはCだと確信し、安心してCに手を挙げる。
誘導尋問と同じ手法なので、使い方には注意が必要である(笑)。
今日の給食は [笑い]
「答えられなかった人は、今日の給食抜きです。」
「先生、もう5時間目です!」
・・・杉渕先生の実践を真似た、ユーモアあるやりとりだが、今年の子ども達にこれが「ハマった」。出会いの初日に使って以来、未だに古びることなく使い続けている(笑)。
今年の学級の鉄板ネタと言っていい。
鉄板ネタを持つと、新しいネタを開発しようというネタが薄れるのが欠点。そろそろ新しい笑いの風を吹かせたい。
ちょっと [笑い]
「私、先生のこと好き」
思いやりのある子が私の右手を握ったままそう言うと、
「私嫌い~」
とちょっと斜に構えた子が私の左手を握ったまま言う。
「そうか。先生はこんなに君のことを好きなのに残念だな。じゃあこの手は離してね。」
そう答えると、
「やっぱり先生のこと、ちょっと好き~」
・・・・2年生って面白い(笑)。
口をはさむな! [笑い]
朝の会で私が話しているときのこと。
突然放送が入り、「今日から2学期ですね。張り切っていきましょう」的な話を始めた。
いつもなら黙って放送終了を待つのだが、今日はあえてツッコミを入れてみた。
「人が話しているときに口をはさむとは何事だ! お前の担任はいったい誰だ!」
・・・と必死の形相で怒ってみせると、クラスの子ども達は大喜び。
「スピーカーに怒ってもしょうがないですよ・・・」という真面目派、「まったく、悪いやつですねぇ」という八方美人派(笑)、「お前がいい加減にしろ!」というお笑い派など、対応にその子の個性が出るのがおもしろい。
予想の斜め上 [笑い]
退屈のサインにはいろいろあるが、うちのクラスで多いのは
①練り消し、②落書き、③幽体離脱(笑)。
練り消しを見つかった場合、没収はもちろん、「練り消し無しには生きられない練り消し人間」という不名誉な称号が与えられる。それでもめげないのは、やはり練り消し人間だからだろうか(笑)。
さて、今日は予想の斜め上をいく子どものサインがあった。
ある子が授業中、口の中にどれだけつばをためられるのか我慢していて、それを吐き出してしまうという衝撃的な事件があった。高学年にはないこういうサプライズが日々何らかの形である。
そのときは冷静ではいられないが、思い出すとじわっとこみ上げてくる。私もそろそろ低学年モードになじんできたのだろうか(笑)。
はいっ! [笑い]
「いいですか?」「はいっ!」
「いいえの反対は?」「はいっ!」
「白と黒を混ぜると?」「灰っ!」
「(胸を指して)ここにあるのは?」「肺っ!」
「今日の宿題は作文100枚です!」「は・・・え~っ!!」
やっとこういうやりとりができるようになってきた。ただし、若干名は話を聞いていないため、作文100枚をやりたがってしまう(笑)。
聴く力、瞬間対応能力、ユーモアのセンスなど、さまざまな力が鍛えられる。「先生は嘘をつかない、くだらないことを言わない」という2年生の「先生神話」は崩壊しつつある。崩しているのは私なのだが。
これからは一切・・・ [笑い]
2年生に、自分がこれから直していきたいところを発表させた。
いつもやんちゃばかりしているAくん。1年生のときは、席に座っていられなかった子。今も授業の半分には参加できていない子。彼はこの日みんなの前で発言できなかった(表現が苦手なのだ)。
その彼が放課後、意を決した顔で私のところに来て一言。
「先生。ぼくはこれからは一切勉強をしません!!」
「えっ!?」
Aくんも間違いに気付いたらしく、
「あっ、ぼくはこれからは一切勉強をさぼりませんだった!」
・・・おいおい(笑)。
これだから2年生はやめられない。
だまされたと思って・・・ [笑い]
発表会での一コマ。
「先生、来てくれたの! しかも花まで!? ありがとう!」
「どういたしまして。実はね、この花は食べられるんだよ」
「嘘でしょ」
「だまされたと思って食べてご覧。本当にだましているから(笑)」
私の学級の子は、「だまされたと思って・・・」には決してだまされない。
2010 [笑い]
いつも忘れ物の多いうちのクラスでの実践。
「明日、書き初めをやるから、習字セットを忘れないこと」と言っても、メモをさせても確実に忘れる層がいる。電話してやろうかと言いたくなるのだが、意識を高める声かけを考えてみることにした。
習字セット
と板書し、
「5人」
と宣言する。子どもは、なんだなんだという顔でこちらを見る。間をとって一言、
「マヤ文明の予言した、明日習字セットを忘れる人の数です」
子どもは爆笑だったのだが、残念ながら忘れ物の数はもっと多かった(笑)。 うちのクラスには通用しないか。
実践とは失敗の積み重ねである。
スケッチブック [笑い]
くだらないこと、という話題で思い出した。先日、算数の研究授業での「くだらないこと」。
「単位量あたりの大きさ」を学習するにあたり、「m/時」「本/ひき」のように、/(per)を使って、単位を書かせた。その際、/をはさんだどちらの単位が単位量になるのか分からない子が数多くいたので、たわせんさんに教わった「スケッチブックネタ」で定着を図ることにした。
「グリーンピース12個/シューマイ」・・・シューマイ1個あたりグリーンピースが12個乗っている。乗りすぎだ! いや、今日は○○くんの誕生日だ!
「髪の毛1本/頭」・・・頭一つあたり髪の毛が1本生えている。波平だ! いや、波平さんはよく見ると髪の毛1本じゃないぞ!
という風に、スケッチブックの1枚目に単位を、2枚目にイラストを・・・という形で。初任者の先生は爆笑していたが、学年の先生は複雑な表情だった。健全な反応だと思う(笑)。