合理的配慮 [長期研究時代]


「合理的配慮」の原語はreasonable accomodation。
accomodationの意味を辞書で引くと、「調整」や「調和」とある。
合理的配慮ではなく、合理的調整。
配慮する側とされる側という感じが薄まる。

それを敢えて「配慮」とするのはなぜか。
日本では、それを必要とする人が自ら声を上げるという文化が根付いていないからではないか。

本来、学校でいえば、学習者の側が「~だから、こうしてほしい」と要求し、授業者が調整しながら応えていくのが望ましい形である。
例えば机の高さ。
「机の高さが合わないので、変えてください」
という要求に対して、教師は一人ひとりの要求に対応していけばよい。
しかし、教師が「机の高さを変えたい人はいますか」と声をかけなければ、自ら声をあげられない児童のなんと多いことか。

だから合理的「調整」ではなく、「合理的配慮」なのではないか。
配慮する・されるという誤解の余地を残すとしても、まず、教える側の意識を変えるための「合理的配慮」。



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