ドミトリーともきんす [読書・映画・音楽]
高野文子の新作。
絵柄も文体もかなり実験的。
あいかわらず、歳をとらない本を書く人だ。
お母さんと小さな娘が営む小さな下宿に、科学の勉強をする学生たちが住んでいる。
学生たちの名は、朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹。
日本の優れた科学者たちの言葉と戯れる。
そのやりとりは、どこか柳沢教授的な雰囲気が漂う。
中谷宇吉郎の本が紹介されていたのもうれしかった。
子ども達に読み聞かせしたこともあったので、ついいろいろなことを思い出してしまった。
エンターテイメント性は低い。
実用性のある本と作者は書くが、これも本音ではない氣がする。
長いおつきあいになる本。うん。
何だ、結局は、いつもの高野文子の本ではないか。
最近ピンとこない読書ばかりだったので、いっそう変わらなさが嬉しかった。
2014-11-29 17:39
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