re- [ことば]
小さな子どもには、「合理的」という観念が備わっていない。
毎日、全てのおもちゃをまきちらし、同じように遊び、同じように片づけないことを叱られ、同じように片づけることになる。
飽きるとか、面倒とか、叱られるのが嫌だとか考えることがない。
それ故に、同じ行為を繰り返す。
読書もそう。よく飽きないなぁと感心するくらい、同じ本を繰り返し読む。
同じところでワクワクし、同じところでドキドキし、同じところでキラキラ笑う。
おとなの感覚、というか、合理的に物事を考えていると、いらいらすることばかりだ。
しかし。
子どもの速度に合わせて、子どもの感覚で片付けや読書に付き合ってみると、いろいろなことが見えてくる。
一件、無駄としか思えない行為の繰り返し、あるいは思考の反復によって、蓄積されていくものは確実にある。
子どもは豊かな「無駄」の中を自由に泳ぐことによって、世界の意味をつかみとっていく。
「無駄」は、おとなの世界の言葉。
子どもの世界にはない。
くり返し遊ぶこと。
新しい何かと出会うために、新しくないものと遊び続けること。
ワクワクやドキドキやキラキラは、遊ぶ心が創り出すのだ。
2014-10-13 21:35
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