re- [ことば]

小さな子どもには、「合理的」という観念が備わっていない。

毎日、全てのおもちゃをまきちらし、同じように遊び、同じように片づけないことを叱られ、同じように片づけることになる。

飽きるとか、面倒とか、叱られるのが嫌だとか考えることがない。

それ故に、同じ行為を繰り返す。

読書もそう。よく飽きないなぁと感心するくらい、同じ本を繰り返し読む。

同じところでワクワクし、同じところでドキドキし、同じところでキラキラ笑う。

おとなの感覚、というか、合理的に物事を考えていると、いらいらすることばかりだ。

しかし。

子どもの速度に合わせて、子どもの感覚で片付けや読書に付き合ってみると、いろいろなことが見えてくる。

一件、無駄としか思えない行為の繰り返し、あるいは思考の反復によって、蓄積されていくものは確実にある。

子どもは豊かな「無駄」の中を自由に泳ぐことによって、世界の意味をつかみとっていく。

「無駄」は、おとなの世界の言葉。

子どもの世界にはない。

くり返し遊ぶこと。

新しい何かと出会うために、新しくないものと遊び続けること。

ワクワクやドキドキやキラキラは、遊ぶ心が創り出すのだ。


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