Two Trains―とぅーとれいんず [読書・映画・音楽]
「ミジュク」というあだ名の先生と自分の未熟さを自覚できていない少女。
中心人物は先生ではなく、少女の方。
題名の「ミジュク」は、少女の内面を指している。
未熟さゆえに一方的に同情し、
未熟さゆえに一方的に空回りし、
未熟さゆえに勝手に憤り、
未熟さゆえにその思い出をずっと忘れられないでいる。
「でも、そうか、そうだったのか。」
自分の未熟さを
「ありがとう」
という言葉で受け入れてもらえた少女は、ミジュクという言葉を温かいものとして受け入れたに違いない。
果たして僕は、自分の未熟さや彼や彼女らの未熟さに対し、「イエス」をおくることができているだろうか。
「未熟さ」は乗り越えるべきものではないのだ、きっと。
短いけれども、琴線に触れる作品集だ。
2014-02-09 21:45
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