一晩中踊り明かそう [教材研究]

音楽会で合奏することになったミュージカル「マイ・フェア・レディ」の曲「一晩中踊り明かそう」。

オードリー・ヘップバーンの映画はもちろん、ミュージカルも見たことがなかったので勉強することにした。

いろいろと調べて分かったのは、この物語が単純な成功物語ではないこと。

原題が「ピグマリオン」であることから分かるように、主役は花売り娘のイライザではなく、ヒギンズ教授だ。

イライザはヒギンズ教授(ピグマリオン)の理想の投影であるガラテアにすぎない。

ギリシア神話がピグマリオンとガラテアの婚礼で終わったように、映画「マイ・フェア・レディ」もイライザとヒギンズ教授が結びつくことを暗示して終わる。

しかし、原作「ピグマリオン」では、最後までイライザを花売り娘としか見なかったヒギンズを離れ、イライザは別の男性のもとに行き、花売りとして生きていく道を選ぶ・・・「ピグマリオン効果」の言葉通りの生き方を選んだことになる。

原作と全く異なる結論を選んだ映画。近作では「デス・ノート」や「20世紀少年」(すでに近作ではないか)があるが、こういう趣向は決して嫌いではない。物語にそれだけ空想の間隙があるのは良いことだと私は思う。

「フェア」という言葉にも色々な含みがあるようだ。

うーん、曲紹介を子ども達にするために勉強したのだが、一筋縄ではいかなそうなので、あきらめた。

上品に、楽しくやろう(笑)。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

校舎の絵ペイ・フォワード ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。