一晩中踊り明かそう [教材研究]
音楽会で合奏することになったミュージカル「マイ・フェア・レディ」の曲「一晩中踊り明かそう」。
オードリー・ヘップバーンの映画はもちろん、ミュージカルも見たことがなかったので勉強することにした。
いろいろと調べて分かったのは、この物語が単純な成功物語ではないこと。
原題が「ピグマリオン」であることから分かるように、主役は花売り娘のイライザではなく、ヒギンズ教授だ。
イライザはヒギンズ教授(ピグマリオン)の理想の投影であるガラテアにすぎない。
ギリシア神話がピグマリオンとガラテアの婚礼で終わったように、映画「マイ・フェア・レディ」もイライザとヒギンズ教授が結びつくことを暗示して終わる。
しかし、原作「ピグマリオン」では、最後までイライザを花売り娘としか見なかったヒギンズを離れ、イライザは別の男性のもとに行き、花売りとして生きていく道を選ぶ・・・「ピグマリオン効果」の言葉通りの生き方を選んだことになる。
原作と全く異なる結論を選んだ映画。近作では「デス・ノート」や「20世紀少年」(すでに近作ではないか)があるが、こういう趣向は決して嫌いではない。物語にそれだけ空想の間隙があるのは良いことだと私は思う。
「フェア」という言葉にも色々な含みがあるようだ。
うーん、曲紹介を子ども達にするために勉強したのだが、一筋縄ではいかなそうなので、あきらめた。
上品に、楽しくやろう(笑)。
2012-10-20 10:44
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