スピノザ [読書・映画・音楽]
全体からの流出という世界観の薄気味悪さ。
投げられた石に自由意思はあるのかという問いは、そのまま「神」の流出である人間に自由はあるのかという問いと同義になる。スピノザはここで、ある種倒錯した仕方で自由を再定義するのだが・・・
全体の中の一、という感覚。宗教的な心性は、そこに傾倒していく。
「みんな」とか「運命共同体」とか「公共性」とかが前面に出てくると、喜びの純度は落ちる。
透明だけれど純粋ではない。だから、スピノザとは氣が合わないのだ。大学時代に喧嘩をして以来、君との溝は埋まりそうもない。
一人で生き、一人で死んでいく。それが私の出発点だ。
2012-02-26 21:20
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