借りぐらしのアリエッティ [読書・映画・音楽]

今夏の話題作「借りぐらしのアリエッティ」を観に行く。

「床下の小人」をジブリがどう料理するのか楽しみにしていたのだが・・・うーん。宮崎駿監督でないと、ここまで違うものなのか。絵もきれいだし、音楽も美しいのに、惹きつけるものがない。ドラマがないのだ。映画館に行って見なくても良かったというのが率直な感想。

 

映画を観ている途中、トールキンの物語論を思い出した。

「物語とは、ゆきて帰りしものである。往路と復路が描かれて完結するものである。」

そう、アリエッティの物語が消化不良なのは、この物語がどこにもたどり着いていないからである。

 

始まりの予感だけ匂わせて終わるこの物語、見終えて感じる「不満」が告げるのは、自分自身が「何を求めてるか」。さて、自分はどこにたどり着きたいのだろうか。そんなことをふと思う。


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